今回ご紹介するのはマルタンマルジェラ時代のモヘアニット。
ラグランスリーブのニットで、いたって通常のデザインとシルエットです。
マルジェラメンズラインの古いニットは変にデザインがなく、今でも使いやすい物が本当に多いですね。
タグが KOKONOE の代理で、ここのえよりもさらに前の代理タグ。
KOKONOE 代理だったのは2000年秋冬から2001年秋冬にかけての3シーズンなので、こちらは2000年秋冬または2001年秋冬の物になります。
(春夏の物ではないと思われますので。)
起毛感のあるモヘアで、ふわふわの質感。
20年も前のニットですが、くったらりしていないのは上質の素材を使っているからかもしれません。
また、マルジェラ初期のニットで注目されているのが、MISS DEANNA による作品。
これもその一つであり、きちんと DEANNA の記載があります。
DEANNA は数々のブランドのニットを手掛けてきた人物ですが、1990年頃からは若手の支援を積極的に行ってきたと言います。
ドール期の極太糸のニット等、マルジェラの作品は難しいデザインのニットも多かったので、そういった意味でもこの方の助けが大きかったのかもしれませんね。
特に突出したデザインはありませんが、シンプルで使いやすいニットだと思います。
ぜひ気になった方はチェックしてみて下さい。