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04SS Martin Margiela 0 10 Docking Military Coat

今回はマルジェラのアーティザナルの中でもスペシャルなお品物です。

 

ミリタリーのコートとジャケットを前後に再構築し仕上げた一着。

 

マルジェラの再構築ラインであるアーティザナルはどれもが人気ですが、その中でもミリタリー物は別格。

M-47を裏返しで履いたパンツなども有名ですが、他にもベストやジャケットなどミリタリーを再構築したアイテムはアーティザナルを代表する再構築元です。

 

このコートもそんなミリタリーを使用した素晴らしい一着。

 

再構築元は定かではないのですが、フランス軍の「M-64フィールドパーカー」と「M-38 ボージョンジャケット」の組み合わせではないかと思われます。

 

後ろ見頃のデザインと、ライナー用のボタンホールのディテールからM-64フィールドパーカーで間違いなさそうなのです。

しかしながら、前身頃にM-38を使うとは正直あまり思えません。

 

というのも、アーティザナルの再構築元はそこまで古くレアな物は使わないんです。

マルジェラのアーティザナルを見ると、「価値のない物に再び価値を与える」というテーマがあり、元から価値のあるものにあまり興味がないと思われます。

 

ですので、製造した2004年頃でもある程度の希少性が高かったM-38を使わないと思うんですよね。

 

という意味で確定ではないのですが、色々なミリタリーを探してディテールが一番近いのがこのM-38 ボージョンジャケットなので、その辺りのミリタリーであることは間違いないと思われます。

 

フード部分に付くスナップボタンには「fiocchi italy」を使用。

フードが取り外しできるしようとなっています。

このスナップボタンは前身頃と後ろ見頃両方についているため、再構築元とは関係のない物だと思われます。

 

全体のデザインは後ろ見頃と前身頃でドッキングさせたフードコート。

袖もきちんと半分にドッキングされています。

 

前身頃のジャケットは長さが足りなかった為か、つぎ足されており、後ろ見頃にある程度合う長さになっています。

そしてポケットの位置が中途半端で途中でドッキングされている為、かなり使いづらいポケットに・・・。

この辺り使い勝手を考えてないのはマルジェラらしいですね。

 

ウエストと裾にはドローコードが入っており、ウエストと裾を調節可能です。

 

年代はタグの型番「833k00550058」から2004ssだと分かります。

もちろんフランス製のタグ。

 

比較的新しいアーティザナルですが、この頃の方が突拍子もないアイテムが多かったように思います。

 

 

今ではなかなか出回らないマルジェラのミリタリー物。

ぜひ手に取っていただけたらと思います。

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