マルジェラのプロダクトの中でもメンズを最も代表するのが 5 ZIP RIDERS 、通称八の字ライダースです。
今回は、その中の 08SS のライダースをご紹介します。
5 ZIP RIDERS はマルジェラの歴史の中で何度も細かいディティールが変更されており、そのシーズンによって人気が大きく左右されます。
特に最初期の1998年から2003年頃の物はマガジンポケットや脇下のベンチレーションなど、初期独特のディティールとボックスシルエットによる野暮ったさが魅力です。
次いで、2005~2007年頃のライダースは野暮ったすぎずスマート過ぎずなちょうどよいシルエットで人気を集めています。
基本的に初期頃に人気が集まっている感じですね。
2008年頃から中古相場的にも少し人気が落ちるのですが、正直なところ 08SS のこのライダースと07AWのライダースにサイズ感の違いはあまりないと思っています。
ちなみに05SSの同サイズの物とサイズ感を比較してみたのですが、ほぼ同じでした。
脇下から少しだけ細くはなっているような気はしていますが、後は同じでしょう。
その為、こちらはサイズ46ではるのですが、身幅51cmとゆったりとしており、細身を想像しているとサイズが間違ってしまうかもしれません。
また、マルジェラが在籍していたのは一般には2008年までと言われており、さらに2009SSのコレクションまでがマルタンマルジェラの作品と言われています。
2008年に退任したことから、07AWまでを本人が携わっていたと書かれているサイトやブログもありますが、少なくとも2008年まではマルタンマルジェラが携わっていたと個人的には考えています。
ですので、このシーズンはマルタンマルジェラがちょうど退任した時とかさなりますが、まだ在籍時だったころのマルジェラと言っていいでしょう。
さて、こちらのライダースについてですが、シボ感のある柔らかいレザーを使用しています。
現行ののっぺりとした印象よりも、表情のある雰囲気が特徴ですね。
さらに08SS の特徴としてチンストラップ部分の金具がむき出しになっています。
これは、いくつかのシーズンで見られるのですが、意外と数少ないディテール。
どう変わるというものでもないですが、特徴的なディテールとして見て取れます。
初期頃のライダースと比べて特出すべき点はそこまでないかもしれませんが、マルジェラのメンズラインらしい、普遍的で長く使えるアイテムだと思います。