HERMES の中でも最も高い人気を誇る Martin Margiela がデザイナーを担当していたシーズン。
そうそうたる顔ぶれの歴代デザイナーの中において、マルジェラ期と呼称されるような特別なシーズンはマルジェラがデザインしていた時のみです。
当時アヴァンギャルドで名を馳せたマルジェラが、伝統的なエルメスの洋服をどうデザインするのかが大きく注目されたと言います。
その中で生まれたのが女性的でありながら、革新的、それでいて実用的な洋服たち。
エルメスらしさを持ったまま、マルジェラの思いが込められたコレクションとなりました。
今回ご紹介するのはそのマルジェラ期のウールスラックスです。
HERMES ならではの、美しいドレープ感のある素材。
ウールなのに肌に直接触れてもチクチクしないのは上質なウールを使用しているからでしょう。
また生地自体も程よい厚みなので、冬場から春先までは着られるスラックスになっています。
このようにシワがほとんどなく、上から下までがストンと落ちるシルエット。
履いてみると何とも言えない、「いい物」を着用している気分を味わう事ができます。
マルジェラ期特有のディテールでもある Hボタン も両サイドについており、マルジェラ期の雰囲気を存分に感じることができます。
両サイドジップとなっていて、さっと脱ぎやすい仕様に。
こういったディテールは実用性も考えられたマルジェラ期ならではのディテール。
上品なだけではない、機能美も魅力のひとつです。
もちろん、マルジェラ期の HERMES-PARIS タグが付いており、エルメスジャポンの代理店表記もある個体。
代理店の有無で良し悪しは変わりませんが、代理店がないと買取を断られる古着屋もあります。
そう考えるとないよりは確実にあった方が良いのが代理店と言えるでしょう。
また、マルジェラ期は全てレディースのアイテム。
その中でメンズが履けるサイズは希少です。
サイズ40からメンズが履けるもの多くなってきます。
このパンツもサイズは40。
細身の男性なら難無く履けるウエストサイズになっています。
コチラのパンツ、エルメスらしくラグジュアリーに履くのはもちろん、綺麗なパンツだからこそ、あえてボロボロのスニーカーと合わせてみるのも面白い着こなし方です。
ぜひ、エルメスでしか味わえないこの上品なパンツを手に取って見て下さい。